何事も消極的に物事を考えてしまうマイナス思考癖。
考えれば考えるほど抜け出せなくなり、苦しいですよね。
私も以前はマイナス思考選手権があったら優勝出来るんじゃないかと思う程ネガティブでした。
1度考えだすと思考が止まらなくなってぐるぐる・・・。
そんな私でしたが、ある一冊の本に出会い、あれほど苦しんだマイナス思考から抜け出すことが出来たのです。
よくある「何でもポジティブに考えよう!」的なぼんやりとしたものではなく、具体的に「こういう考えがをしがちだよね」「こう考えればよかったんじゃない?」とトレーニングでマイナス思考から抜け出せるようにちゃんと練習できる本。
私と同じように苦しんでいる方の役に立てれば幸いです(^^)
マイナス思考癖はうつ病などの原因にもなるので早めに対処しておきたいですね。
目次
考え方を変えなくては繰り返すだけ
以前の私はマイナス思考で何でも悪い方向に考えてはすぐに傷ついてひきずり、過去や境遇などのどうにもならないことを嘆いてはうじうじと悩み非常にしんどい毎日を送っていました。
毎日寝る前に心配事で悩んだり悲しいことを思い出しては涙が止まらなくなり寝不足。
心が晴れないことが多いのでご飯もおいしくないし何をやっても楽しくない。新しいことを始める元気も出ない。
寝不足と食欲、気力がわかないのでどんどん体力が削られていき悪化、結局は病院にお世話になりました。
しかし薬で一時的に良くなっても同じことの繰り返し。
薬が必要な人、薬で良くなる人はいます。しかし私はそうじゃなかった。
根本的なこの「マイナス思考」をどうにかしないとダメだ。
そう思い始めてからは本やネットの情報を読み漁り、マイナス思考の治し方を探すことにしました。
しかしよく見かける方法は次のような
・ポジティブに考えよう!
・美味しいものを食べよう!
・いつも笑顔でいよう!
・大丈夫だと自分に言い聞かせよう!
・楽しいことだけ考えよう!
「それが出来ないから困ってるのに・・・」ということばかり。
「ポジティブを維持するため」には大事なことだと思いますけどね。まだハードルが高すぎます。
運命の本との出会い
それからしばらく情報探しが続き、竹田伸也先生の『マイナス思考と上手につきあう 認知療法トレーニング・ブック──心の柔軟体操でつらい気持ちと折り合う力をつける』という本に出会いました。
「認知療法なんて難しそう」と思ったのですが、表紙のかわいさや
「認知療法のトレーニングなんて,私にうまくできるだろうか」と思われたら,それはとても自然な反応です。「高跳び棒を1本渡すので,そ れを使って2階建ての高さの壁を跳び越えてください」と言われて「やってみよう!」と思える人はいないと思います。ですが,「階段を設けているので,それ を1段1段上って2階建ての高さの壁を越えてください」と言われると,「それならやれる!」と思えて自分のペースで階段を上り始めるでしょう。
この本に書いていることを,あなたのペースでよいので少しずつ実践しながらステップを上ってください。そうすれば,あなたがこの本を手にとったときに望んだものを,いずれあなた自身の力によって獲得することができるでしょう。
という部分を読んで「自分にも出来そう」と思えたのでした。
考え方の癖、歪んでいませんか?
人間には誰でも、ある出来事が起こったときに瞬間的に浮かぶ思考、『考え方のクセ』があります。
しかし、この考え方のクセが悪い方向ばかりに偏ってしまうと良くありません。
この思考のゆがみがネガティブな思い込みを強め、嫌な気分を増幅させ、正しい判断を鈍らせるのです。
新たなストレスを生み出すどころか脳に負担をかけ機能低下を起こし、思考力や精神力がなくなってうつ病の原因にもなると言われています。
なので、この「思考のゆがみ」を修正出来れば不必要に悩んだり苦しい思いをしなくて済むのです。
例えば、「友人にメールを送ったが返事がこない」という状況のとき、とっさに何を考えますか?
「嫌われているのかな。」
「何か怒らせるようなこと書いたかな。」
「内容がつまらなかったのかな。」
「返事をくれないなんてひどい!」
こう考えてしまうと気分が落ち込んだり怒りが込み上げてきます。
しかし、
「忙しいのかも」
「メールに気付いていないのかな」
こう考えることが出来れば気分に影響は出ません。
このように、同じ出来事でも考え方次第でその後の気分は大きく変わってきます。
思考をぱっと切り替え、次の行動に移ることが出来ればそれに越したことはないですよね。
思考のゆがみには「二分割思考、両極端な思考」「過度の一般化」「破局形成」「マイナス思考」「否定的予測」「自己関連付」「すべき思考」「選択的抽出」「低い自己評価」「拡大視・縮小視」というものがあるのですが・・・
む、難しい(白目)
そこで先ほど紹介した本の登場です。
ユガミン登場!
本書では、思考のゆがみ(認知の歪み)を「ユガミン」という8匹のかわいいキャラクターとして紹介しています。
以下、それぞれのキャラクターの紹介です。※説明文やイラストは『マイナス思考と上手につきあう 認知療法トレーニング・ブック』からの引用。
ジーブン
よくない出来事が起きると、自分に関係なくても、自分のせいだと考えるのが得意なユガミン。
シロクロン
物事を「白か黒か」で割り切り、完全でなければダメだと思わせるのが得意なユガミン。
ベッキー
自分や他人に対して「〇〇すべき」「〇〇でなければならない」とルールにしばって考えることが得意なユガミン。
ラベラー
物事や人を「〇〇である」と悪いほうに決めてラベルを貼り、一度貼ったらはがさないユガミン。
ジャンパー
確かな理由もないのに、悲観的な思い込みを信じてしまうことが得意なユガミン。
マグミニ
自分の短所や失敗を実際より大げさに考えて、反対に自分の長所や成功を実際より小さくとらえることが得意なユガミン。
パンカー
小さな出来事をもとにして、すべての出来事が同じような結果になると一般化しすぎるのが得意なユガミン。
フィルタン
物事の悪いところばかりが身につき、よい点やうまくいった点などを見えなくしてしまうユガミン。
お悩みのほとんどは・・・
いかがですか?当てはまるのはあったでしょうか。
私はジーブン以外全て当てはまっていました(^^;)
マイナス思考が癖になっている人は結構当てはまるかと。
お悩みのほとんどがユガミンたちのせいだったんですね。
原因がわかれば対処も出来ます。
それにユガミンたちそれぞれのキャラがかわいくて、親しみやすいのであまり暗い気持ちにならないのが嬉しい。
今まで嫌な考えが浮かんでしまったら「またこんなこと考えてしまった!」と落ち込んでいましたがユガミンというキャラがいることで
「このユガミンが主張しているんだ。よしよし、おとなしくしておくれよ。」
と切り替えられます。
実践して気付いたこと
本には「見つめ直し日記」「行動実験ワークシート」というツールがついており、それらに取り組むことで思考のゆがみを修正することが出来ます。
嬉しいことに、どちらも出版社のHPからフリーダウンロード可能です。
>>>マイナス思考と上手につきあう認知療法トレーニング・ブック | トップページ | 遠見書房
毎回ノートに線引いたりタイトル書いたりと同じことを準備をしなくてはいけないのは大変ですからね。
これを印刷して書き込むだけで実践できるというのは大変ありがたいです。
私は「見つめ直し日記」を繰り返し行うことでだんだんとマイナス思考が改善されていきました。
「考えが正しいと思う理由は?」「その考えと矛盾する事実は?」「そのままでいるデメリットは?」など具体的な質問で考えを整理することが出来ます。
やってみるとほとんどの考えが「あれ?おかしいな?」「そこまで悩むこと?」と思うものでした。
考え方が歪んでいると事実が見えなくなっているのだと実感します。
全部埋めるのは大変なので埋められるとこだけぱっと書いていていました。
続けることが大事だと思います。
まとめ:トレーニングでマイナス思考から抜け出そう。
トレーニングを実践していて思ったのは今まで悩んでいたことのほとんどは「悩む必要のなかったもの」。
自分でわざわざ自分を苦しめていたんです。
悩むことは大事だけど、どうにもならないことをずっと考えたり苦しむより行動した方がいい。
あの苦しくてもがいていた頃にはもう戻りたくありません。
ユガミンはたまには出てくるけど、今なら必要以上に引きずらずちゃんとうまくやっていけます。
私と同じようにマイナス思考グセからどうにも抜け出せなくて苦しんでいる方はぜひトレーニング試してみてくださいね(^^)
長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
心穏やかに過ごせる日々が来るのを心から願っています。
自分だけで抱えてしまう人へ。