最初から読む⇒その①変性痛による発覚 -78.Life
下剤を飲んだけどお通じが来ないまま消灯時間を迎えてしまった入院1日目
⇒その⑥入院1日目(手術前日)
意外にもすぐに眠れたけど、水分を取りすぎたせいで2時間おきに目が覚める
朝方4:00頃、お腹がぐるぐる動いてる感覚はあるけど腹痛を感じるわけでなく出る気配もなし
自業自得だけど昨日食べ過ぎたせいでお腹が張って苦しい
OS-1を一気飲みしたら出るかもしれないと思いつき、残りの500mlをぐいっと飲むと作戦通りお腹がぎゅるぎゅると鳴り出しトイレに急ぐ
※以下、下剤と浣腸の汚話が続きます
※あくまで個人の体験談であり、治療においては適切な資格を持つ医療従事者の助言を求めてください
目次
下剤地獄と手術前の浣腸
お腹は痛くないのに便器に座るや否や下痢がびゃっと出て不思議だった
やっと出たのですっきり爽快
ベッドに戻り眠ろうとするも、目をつぶった途端にお腹がぎゅるぎゅると動き出しまたトイレに走る
出そうになる感覚は一応あるんだけど、お腹が痛くならないから漏らしてしまいそうで怖かった
6:00 最初の下痢からずっとトイレとお友だちで眠れず…
でもみんなが寝てる時間帯でトイレが常に空いている状態だったのでよかったのかもしれない
同室の人はみんな熟睡していてグーグーという3人分のいびきが聞こえていたので安心してトイレに行けた
6:30 ようやく波がおさまったような気がする
さっき気になって「マグコロール 便の色」で検索したら、病院のサイトでわかりやすい説明があった
排便回数とともに便の状態は固形→泥状便→黄色の水様便に変化していきます。にごりがなく、うすい黄色(尿の色くらい)になったら腸の中はきれいになっています。
(サンクリニック マグコロールの飲み方より引用)
で、私はというと何回もトイレに走り「もう出ません」状態の時点でまだその域に達していなかった
(さっきのサイトの写真だと③と④の間くらい)
原因はわかりきっている、昨夜のおやつ爆食いパーティーのせいである
感染症予防のため手術前に腸を綺麗にしておかないといけないというのに、なぜあんなに食べてしまったのか
自分の食い意地を後悔しながらベッドでぐったりしていると、看護師さんが訪ねてきて体温と血圧チェック
「下剤の効果、夜中に来ちゃいました?大変でしたね…でもさっきまで出してたなら浣腸しなくていいかも!便は透明になりましたか?」
「すみません、全然茶色です…」
昨日テンション上がっちゃって消灯時間ギリギリまでおやつを食べまくったとは口が裂けても言えなかった
というわけで予定通りの浣腸タイムへ
緊急ミッション:浣腸後の我慢
お手洗いを済ませたあとに浣腸のため個室でトイレ付きの分娩室へ
ベッドのすぐそばにトイレがあって安心、横向きで丸まった状態で寝ておしりを出す
初めての経験なので緊張半分、好奇心半分という心持ちで挑んだ
「すぐに出すと入れた薬液だけ出ちゃうから、なるべく2分くらいは待ってくださいね。出来れば5分!」とのこと
そしてゆっくり液が注入されたのだが…
「待って!もう出そう!」
液を入れてる段階で出そうになって焦る
「まだですよお、せめて2分は頑張って〜」と天使の笑顔で続ける看護師さん
とはいえ液を入れ終わったら素早く器具を外し急いで退出してくれた
そして器具を外されるや否やベッドから転がるように降りてダッシュでトイレに走る私
便器に座ってせめて1分は我慢しようと思ったけど普通に無理だった
下剤と違ってお腹は痛くなるタイプの下痢で冷や汗ダラダラ
やっと出し切ってよろよろとゾンビのようにトイレから出た
波がおさまるまでそのまましばらく分娩室いていいとのことだったので、とりあえず15分くらいは部屋にいたけど結局さっきの1回きりでもう出なかった
とりあえずほぼ透明に近い状態になったので大丈夫でしょう
今入院生活を振り返ってもこの下剤と浣腸のことをまず思い出すくらいに強烈な体験だった…浣腸こわい…
子宮筋腫核出術|いざ手術室へ
7:40 入院着の下に着てるのを脱いでおくよう指示される
8:00 朝食の時間で部屋にいい匂いが漂ってきたけど私は絶食中なのでなし、いいなあ
8:40 手術前の軽い説明と下着脱いだかの確認
準備万端で全部脱いでたら「パンツは履いていい」とつっこまれて履き直す
眠くて聞き間違えてたらしい、危うく手術室で恥をかくとこだった
8:50頃にお迎えが来て手術室へ向かう
案内してくれた看護師さんがいろいろ気遣ってくれたけど、あまりに現実感がなさすぎて緊張や不安は一切感じなかった
逆に怖すぎて脳が感情をシャットダウンさせてるのかな~とか考えてるうちに目的地へ到着
初めて入る手術室は本当にドラマで見る世界そのままで、さらに現実感がなく夢の中にいるようだった
入口でいったん待機して帽子をかぶったり手術内容の確認
今回私が受けるのは「子宮筋腫核出術」という子宮筋腫だけを取り除いて子宮は残すという手術
続いて今回の手術に関わる方たちとの挨拶
思ったより人数が多くてたくさんの人にお世話になるのだと実感
そしてその先頭に立っているのは担当の先生、女医さんなんだけど本当にドラマの主人公みたいでかっこよかった
いよいよベッドに横たわるときに先生が「頑張ろうね」と手を添えてくれたので心強く、この先生が担当でよかったなあと思う
筋腫が多く大量出血するも自己血輸血でなんとかなる
初めて見る自分の心電図を興味深く眺める、いよいよ始まるんだ
まず硬膜外麻酔という背中から入れる痛み止めの麻酔を入れるという
「背中の麻酔入れる前に軽い麻酔流すからちょっとだけウトウトするよ」と言われ酸素マスクのようなものを口元につける
ちょっとだけウトウト、のはずだったけど寝不足だったせいかその段階で意識が途切れた
(手術の時のこと詳しく書きたかったのに早すぎる!)
昨日読んだ本の影響のせいか急に漫才グランプリに出場することになった夢を見た
すぐに起こされたと思ったら、すでにもう手術は終わっていて、異常な寒気で歯がガチガチと震えていた(麻酔の影響)
手術台からベットにせーので運ばれた時の振動で傷がちょっと痛かったのは覚えてるけどまた即寝、というかたぶん気絶
自分の病室へ着いたようで起こされるも寒すぎて歯がガチガチと震える
看護師さんが「寒いよね、もう少しで治まるからね」と布団やらホットパックやらで温めてくれた
優しさが沁みる…
3時間予定だったのが6時間以上かかったらしくもう夕方だった
担当の先生が側にいてくれて手術中のことなどを説明してくれた
筋腫の数がとにかく多かったので出血が凄く、3200mlもの血液を失ったらしい
ひえー自己血輸血800mlじゃ全然足りないじゃない
それでもなんとか他の人からの輸血に頼らなくて済んだとのこと
心配していたお腹の傷は、背中からの硬膜外麻酔が効いてるみたいで思ったよりは痛くない
それより点滴とか血栓予防でつけてる脚のごついマッサージの器具とか尿管のせいで身動き取れない方が辛かった
でも大量に血を失ってるのと、術後の炎症による高熱でとにかく眠い
術後は1時間おきに血圧やら体温測定などで頻繁に起こされるもすぐに意識を失った
看護師さんと何か話した気がするけど意識が朦朧としているのであまり記憶がない
夕食の時間~消灯時間くらいは配膳やテレビ、ドライヤーの音で結構騒がしかったはずだけど全く気付かず
その後も血圧体温測定で起きては気絶するをくり返し、意外に朝が早く来た
明日からは食事が出来るようになるのと歩行許可が出る予定!(つづく)